WEPによる無線LAN暗号化
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WEPは、IEEE802.11bやIEEE802.11aで使用される無線LANの暗号化仕様の総称です。実際にデータを暗号化する際に用いられるのは、米RSA
Security社が開発した共有鍵暗号「RC4」になります。
データリンク層で暗号化を行うので、上位プロトコルに関係なく暗号化が行われます。 WEPを使用するには、ユーザーが暗号化の「キー(鍵)」となるASCII文字列を決めて、それをクライアントとアクセス・ポイントの双方に設定する必要があります。。このASCII文字列は、長さが5bytesの場合と13bytesの場合があり、後者の方が「キー長」が長くなることから、秘匿性が向上します。実際に暗号化を行うには、このASCII文字列を16進数に変換したうえで、さらに24bitの長さを持つ「IV(Initialization
Vector、初期化ベクタ)」を組み合わせて、64bit、あるいは128bit長とした値を使います。
WEPの暗号化イメージ図を以下に示します。
ここまで、WEPについて解説してきたが、WEPによる暗号化も現在では数分あれば解読されてしまうというのが現実です。そこでIEEE802.11部会はIEEE802.11iという規格を新規に作成しました。IEEE802.11iではセキュリティ面での強化が図られています。
→IEEE802.11iの詳細を見る
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